渋谷でナサニエル・カーン監督の「MY ARCHITECT」を上映しているそうだ。
大阪では上映予定はないようで、まことに残念!
東京在住の友人に感想をお願いたら、チケット予約完売とのことで、DVDの
発売を待つしかない。
ルイス・カーンはアメリカの建築家で、近年では最も人気のある建築家だ。
僕も学生時代に傾倒し、影響をかなり受け、彼の作品集はボロボロになるまで見、
トレースした。今もブルータスとかで特集を組まれているくらいだから、現在の
若者の心にも響く建築家なのだろう。
極度の近眼で晩年は殆ど盲目に近かったと聞いている。
それまで何をしていたのかとインタビューに「考えていた」と答えたそうだが
「光と影」をテーマとして常に掲げていることを想うと、弱視は彼の作品を
さらに研ぎ澄ましたのかもしれない。
1974年にダッカの国会議事堂の現場からの帰りにフィラデルフィア駅のトイレの
中で死亡し、発見時の風貌が余りにもみすぼらしいので浮浪者扱いとして安置所
に放置されていたようだ。関係者がカーンの行方不明で大騒ぎして探し回り、
ようやく死亡が判明し世界中が大騒ぎになった。
ある意味で、現役の建築家として終えたように思う。
しかし、最近知ったのだが、この映画の監督はカーンの2番目の愛人との間に
できた息子だそうだ。1番目の愛人との間にも子供がいるとのことで驚いた。
彼は敬虔なユダヤ教の信者と聞いているし、彼の建築のストイックな風情と
あまりにも乖離した人間味溢れる所は違和感が大きい。
というか、晩年の精力的な仕事振りからしても精力が溢れていたという所なの
かもしれない。フランク・ロイド・ライトは施主の奥さんと駆け落ちをして
建築界から干され、シカゴの建売住宅を多作し、日本に流れて帝国ホテルを設計
したというし・・・・見習うべきなのか・・・・。
映画は、カーンを知る建築家や知人にインタビューし、父親の建築を見て回ることに
よって、新しい父親像を発見するという物語とのことである。
2人の愛人へのインタビューや、腹違いの子供たち3人がカーンが設計した
有名な小住宅フィッシャー邸で話し合うシーンもあるとのこと。
その他、遺作であるバングラデシュ国会議事堂での映像もあるということなので
非常に興味深い。
カーンの命日は3月14日である。
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posted by らまんちゃん at 17:26| 大阪

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