2007年01月18日

震災の教訓

昨日は悪夢の阪神大震災の日。
鎮魂の式典とかがトップニュースになっていたので、まだ記憶に新しいのだろう。僕もあの日のことはいつでも思い出す。直撃した地域には比べものにならないくらいだが、我が家の大阪の西区は相当に揺れた。いつもは目覚める筈の無い時間にふっと目が覚め、その途端に激しい揺れと、コンクリートが悲鳴を上げている音に柱が折れる!と瞬間的に思った。家族を安全であろう柱の隅に移動させたた。崩壊するのは梁からが基本だからだ。柱が壊れたらもう諦めるしかない。揺れが収まったら、室内の電灯がなぜか点灯していた。部屋を見まわすと、TVは引っくり返っている、食器は氾濫している、飾っていた額は遠くに飛んでいる・・・散々な状態だった。TVを起こし、スイッチを入れるとラッキーにも壊れておらずNHKのニュースをみた。我が家の状況を見ると、僕が生まれた中で遭遇した最大の地震だと思った。きっと、凄いことが世の中で起こっているのだろうと思った。外は暗くどんな状況かは殆ど解らなかった。明るくなっていくのが怖い気がした。ニュースでは当初はそんなに大地震だとの印象はなかったが、徐々に被害が報告されるたびに巨大地震が神戸に来たことがわかりだした。最初の大きな被害報道は宝塚でマンションが倒壊しているというのだったと思う。その直後かに阪神高速が倒壊しているという報道があった。そして、次々に上がってくる報道は目を覆うようなものばかりだった。
この日以降、数ヶ月で生活は一変した。仕事は殆どしなかった。
幸いにも手がけた建物は殆ど被害がなかった。しかし、そんなことは運に過ぎないように思った。
建築の考え方も、技術への信頼も一変した。
納得していたことは納得させられていたことに気付いてしまった。

2007年
年明けから、昭和39年に建築された事務所ビルのリファインを手がけている。
建築主は古びた建物でみすぼらしいので、スカッと現代風にして欲しいという要望だ。阪神大震災に耐えた建物なので安全だと思っているようだ。しかし、構造耐力は現行基準の50%以下の建物だろう。それを、現行基準に適合できるようにすることを、最重要課題だと勝手に決めている。おそらく補強コストはかなりの金額になるだろう。それが理解されるかが本プロジェクトのポイントだ。
結果は、
1.現行基準に沿った耐力のある建物にする
2.補強をコストを考えたら新築建物にする
3.仕事を降ろされる
以上のうちどれかだろう。
さて・・・・。

posted by らまんちゃん at 01:21| 大阪 ????| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記

2007年01月14日

戎さん

10日戎は仕事で行けなかったので、今日、お参りした。
外人は戎さんにお参りしないのに、商売繁盛していることを思うと、ご利益はあまり期待できない。しかし、事務所設立以来、毎年参拝していたので、行かなかったら少し気持ちが悪い。
到着したのが、夜の8時頃。門はからくも北側だけ空いていた。
境内はガランとしていて、人影もなかった。提灯に火が入っていて、数日前の喧騒が想像させられる。小銭を数枚本殿の大きな賽銭箱に入れ、祈願し、裏側に回って、閉めとして、また賽銭箱に小銭を投じて商売繁盛を祈願した。
オンマニ頼ンマッセ!
 
posted by らまんちゃん at 02:04| 大阪 ????| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記

2007年01月10日

リフォーム業界

正月の同窓会で二人のリフォームの顛末を聞いた。
以前からこのことは聞いていたのだが、リフォームの世界は未熟な業界だと改めて感じさせられた。

二人とも戸建住宅に住んでいて、もうそろそろ改装の時期だとのことでリフォームを決意したようで、雨漏りやその他の機能的な低下や不備を補正するというような発意ではないようだ。


一人は、大手住宅メーカーで建て、同社にリフォームを依頼したとのこと。結果は、家具の引出しが横のドア枠にぶつかって開かない、吊戸棚が照明器具に当たるとか、明らかに初歩的なミスが多ようだ。詳細な内容が不明なのだが基本的には既製品をセッティングすることが大部分の簡単な工事のようだ。ただ、インターフェースをつかさどる大工さんが相当にいいかげんだったようだ。大手メーカーにありがちな工事管理を他人任せにしたことが、トラぶった原因だと思える。僕が相談を受けた時は、工事も一応完了した時点で愚痴に近い内容だったのだが、近々、手直しが総入れ替えに近い内容のようで、不満個所を箇条書きに纏めて、メーカーの担当者に突きつけるようにアドバイスした。結果は、上手くかわされたようで、営業言葉に不満も納得させられたよう・・・。このケースは設計というものが、どの時点にも存在しなかったことによって起こっているように思った。大手メーカーがそんな体制で工事を進めたことに疑問を感じる。僕なら金銭保障を含めて不満部分を交渉するところだが、直接には言いにくいかもしれない。しかし、大手メーカー故に施主を手なずける術は出来ているのが良かったとも言えるが・・・。


もう一人は、設計事務所に図面を依頼し、工務店に工事費を見積もってもらったら、家が1軒たつくらいの金額になって、仰天したようで、相談を受けた。元々、チークの無垢材を床壁に使用するなど、相当な金額を思っていたようなので、それなら相見積もり取ったらどうかと提案した。結果は材料支給などで対応したようだが、高コストは変らなかったようだ。完成間近の写真を持ってきていたので見せてもらうと、設計事務所がやりそうなデザインで全体にスッキリと納まっているように見える。しかし、タイル目地がバラバラだとか細かな点でかなり不満はあるようだ。コスト管理や手直し指示とか、どうも、設計事務所の係わり方が見えてこない。設計者は当社の社長の学校の後輩なので、あまり悪口も言えない。


現在のリフォーム事情からしたら、両者は総じて、まあ仕方がないのでは?という程度のトラブルのようだ。しかし、このことが新築のもので起こったら相当に厳しい状況になりそうに思う。


リフォーム業者の半分は「根太(ねた)」を「ねぶと」と読むような者たちが係わっていると、先日ある家具屋さんから聞いた。構造的なものをいじらなければ、大きな事件にはなりにくいので、リフォーム業界には簡単に参入できる業界だ。安くて見栄えのするものが出来れば、それでOK。基本的にはメーカーの煌びやかなショールームに案内し、何も解らないアホな可愛いお嬢さんに説明をさせて、分厚いカタログと記念品など貴重なもののように持って帰ってもらう。客はそんな手続きで夢一杯の世界を構築してしまう。あとは、出来上がりを勝手に想像し、蓋を開けたらアチャ!なのである。不満を言うと、お聞きしてなかったもので・・・と、殊勝に頭を下げるか、または、お客様が選ばれたものですので・・・変更すると・・・費用を頂戴しなくてはなりませんので・・・と言われ、自分が選択したものが悪いような気がしてくる。機能的に問題がなければ、まあ仕方がないかと自分を納得させる。あまりにも短い栄華盛衰の理。おそらく、多くの消費者が泣き寝入りしているように思う。専門家が介在しない世界なのである。いたとしても、ショールームのアホなお嬢さんがインテリアコーディネーターの肩書きをちらつかすくらいで、総合的にコーディネートしてくれない。その構造は皆がアホになる構造なのだ。

そんな甘い、いいかげんな業界に設計事務所の団体はもう少し係わっていくべきではないかと思い、優良業者登録を出来ないものかと、協会に提案してみた。結果は設計と施工は分離すべきだとの理想論をぶたれてしまった。それなら、兼業事務所(ゼネコンの殆ど)はどうなの?と聞くと、無言。死ね!
まあ会長は日本一の大手設計事務所の社長さんなので、庶民の抱えている問題なぞは見えていないのだろう。

設計事務所は社会から必要とされない職能になっていくように思う。
もう、なっているか!

posted by らまんちゃん at 18:53| 大阪 ????| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記

2007年01月08日

年末年始こもごも

年末は30日まで仕事をした。
夜の8時ごろまでかかって、年賀状の印刷。
終わって、友人を誘っての事務所の忘年会。
行ったお店は、客は我々だけ。
あまりにも寒いので熱燗をぐびぐびと飲む。
料理が出来る前に、既に出来あがってしまう。
横で何やら議論が始まっているが、当方は、参加する気力もなく
喧騒をBGMにコックリコックリ。
千鳥足での帰宅途中、本町の美々卯の前を通ったら、道路まで出て
大きな桶(直径2mくらい)で「うどん」を作っていた。打ちあがった
うどんを清水で洗っているようだった。こんな風景を始めて見た。
正月はよっぽど忙しいのだろうかと思った。
「お疲れさん!」と声をかけられ、嬉しかったが、
よっぽど怪しい足取りだったのかもしれない。

年始は我が家恒例の御霊神社へのお参り。
午前零時に太鼓の合図で、参拝者のお参りが始まる。
今年は例年に比べて参拝者が少し多かったようで、行列が少し長い。
お参りを済ませ、お神酒を貰って、次は毎年振舞われる「うどん」の行列に
参加。近所の人や娘の友人たちも来ていてワイガヤで待つ。
「うどん」は素ウドンなのだが、毎年美味い!と思う。
そういえば、昨夜、千鳥足で帰宅途中に美々卯の前を通った時のことを
思い出した。ひょっとして御霊神社で振舞われる「うどん」は美々卯製
なのだろうか?と、思うとすごく得した嬉しい気分になる。

「うどん」の後は、これまた恒例の御堂さんへ行く。
御堂筋沿いから一段上がった人工地盤が、街との結界を感じさせられる。
その上に切り取られた異質な空間には、普段の日にも行けるのだが
新年正月に行くと清々しい魅力を感じる。
数年前は現代音楽が流れていて、あちこちに篝火が焚かれ、人工的に
適度なライトアップされていて演出効果抜群だった。
人工地盤の上にさらに伸びた大きな階段の中ほどに座って、お神酒を
チビリチビリと飲みながら、俯瞰した風景が豊な気分にさせてくれる。
門から垣間見える御堂筋を流れる車のライトのスピード感を背景にして、
御堂さんの中庭の少し華やいだ空間の雰囲気が微妙にアンバランスに、また
バランスしている都市の非日常的な風景が魅力的だ。
しかし、毎年、演出効果も薄れてきて、今年は夜間に入れる都会のお寺の
雰囲気だった。みたらし団子の屋台が出ていたので
列に加わり100円で買ったのだけど、不味いこと!

3日は2年ぶりの高校同期の同窓会。
参加者は40名くらい。
遠方から来た懐かしい友人に会う。
50歳に始まった同窓会だが、徐々に参加人数が減ってきているように思う。
会を重ねる毎に仲良しグループができて新鮮味が薄れてきたということなのかも
しれない。
ここでも飲みすぎたのか、友人の忠告によると、
長距離走に出ているのに、短距離走なみのダッシュよろしく飲み始め、
100mにも届かず落馬しているとのこと。イエローカードを貰う。
どうも、アルコールとの相性がよくない。

今日は娘の成人式。
奥様は朝から娘の着物の為に走りまわっていた。
七五三以来の着物姿の娘だったので、成人式が終了する頃に見に行く。
娘からのメールに図書館で待っていろとのこと。
どうも会場に親が行くのが恥ずかしいようだ。
それとも、「男」ができたのか?と訝りながら、図書館に向かう。
しかし、図書館に行く途中に会場前を通らざるを得ないので、ばったりと
娘に出くあわす。着飾った娘達のグループの中から手を振っていた。
ほっと、胸をなでおろした。

posted by らまんちゃん at 18:21| 大阪 ????| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記