昨年と同様、怒涛の一月が終り、やっと一段落。
昨年は細かな仕事の連続だったが、今年はものすごく大まかな仕事だった。
ただ、作業量が多くて徹夜も数日してしまった。
仕事はF社の既存工場改装構想と岡山のN社の工場構想。
●F社工場改装構想
本社社長の鶴の声で、「きれい」にする必要があるとのことだ。
1月半ばに現地を視察。自転車が必要なくらいの大きな工場だった。
当事者が何から手をつけていいのか解らず、予算も解らない。
兎に角、視察後に問題点を洗い出す。
当初は、ある製鉄会社が建設したもので、F社に持ち主が変わっている。全体に建築時期が昭和40年前後なので、構造的な耐力は現在の基準からすると25%くらいと予想される。阪神大震災や島根鳥取の震災に耐えているので、地盤はかなり良いと思われる。
・敷地内には当初、緑地やテニスコートが数面あったが、現在は社員の駐車場となっている。
・工場棟は巨大なもので、飛行機が作れそうな規模である。工場内は屋根にトップライトがあるものの、何となく暗い。アスベスト建材があちらこちらに見受けられる。窓も一部壊れている。
・事務所棟はRC造3階建てで、比較的美しく使用されているが、顧客が訪れる玄関口としたら、企業イメージからするとかなり寂しい。
・体育館は2階建てで、地域の避難場所として指定されている。2階が体育館。1階が社員食堂として使用されている。トイレが酷いそうだ。
以上のような状況で、2月一杯で改装案を予算を含めて提示しなくてはならない。
当社は改装イメージと改装計画の基本コンセプト作りに係わることになった。
1月は改装イメージ案の作成。2月は積算作業とすることにした。
構造的には人が多く滞在する建物を補強することにし、自動化された工場棟は暗さを何とかすることにした。また、働く人が憩える場所を、数箇所に設けることにする。
事務所棟は既存図面が少しあったので、それを元に図面化し3次元で起こし、ヴィジュアル的に改装イメージを作る。体育館は何も資料が無いので、写真を元に改装イメージ図を作成。敷地全体は測量事務所に測量してもらった。
●N社工場構想
自動車部品を作る工場で、東大阪が本社工場。他に岡山、中国に工場がある。岡山の工場団地に敷地を購入し手狭な日本工場を集中させるとのこと。今年末完成予定。
当社には昨年から現在の岡山工場の換気問題について相談を受けていた。
工場内の粉塵爆発による火災が起きているようで、火災活動は水を掛けれないようだ。工場内の室温は40度を超えるとのことなので、冬場などは湿度は殆どゼロに近いのだろう。浮遊する粉塵同士の接触が火花を起こすのだろう。粉塵の早期排出と室温の低下が至急望まれる。機械式の換気は油混じりの粉塵で直ぐに作動しなくなるので、自然換気の方策を探るしかないのだが、技術的に非常にむずかしいものだ。
1月の末に打合せしたいとのことで、来社してもらったら、話がどうも食い違う。僕は既存工場の換気改装計画だと思っていたら、何と新築するという!昨年から構想案を練っていたようで、レイアウトはほぼ煮詰まっていたが、イメージが作れないで、至急に作成して欲しいとのこと。しかも、今年中の完成を目指すという殺人的なスケジュールだ。
工場3棟に事務所棟の構成。
現代的な工場のイメージを出さなくてはならないが、予算を聞いたら、僕の感覚では坪10万ほど足らない。まあ、工場の坪単価感覚が無いので、予算を無視してイメージ作りにかかる。細かなことは考えていられない。CADでレイアウト案を元に、敷地図に嵌め込み基礎データを入力しモデリング。その後、材料のマッピングをし、レンダリングする。
一方、自然換気方式の検討だ。
僕はかなり以前から建物の自然エネルギー利用に関しては興味があったので、コンセプト作りはお手の物だ。10年程前に半地下の住宅をした時に、換気システムに地熱を利用したことがあり、室温を5度程度下げた経験があった。設備事務所はアホなことをしていると、斜めに構えていたのだが、効果を見て驚いていた。しかし、自然換気には基本的に無理解に近いので、頼れない。室温低下をするには、これしか無いと思った。
ベンチレーターメーカーを至急に呼び、工場の換気についてレクチャーを受け、開口面積等を割り出し、空気の出入りをデザインし、現代的な工場のコンセプトとして全面に押出した。
さて、コストはどうか・・・・・。
●これから、「老人とネコと新妻の家」の見積調整だ。
予算からすると、1千万円カットしなくてはならない。
使用材料の調整や緑化計画の見直しで、現在の所、700万円ほどカットできた。キッチンや棚などは家具屋さんに作ってもらう積りなので手をつけたくない。空調は全館空調なのだが、僕はその快適さは理解できるが、基本的に、その思想が好きではない。しかし、当社の社長は大好きなので、無視することも出来ない。これからさらに搾り出す作業だ。
いずれにしても、コストには悩まされる。
業者次第の世界から早く抜け出したい。
今年はコストを手の内に入れる勉強に熱をいれていこうと思う。
posted by らまんちゃん at 19:24| 大阪

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