単行本で最終巻を読んだ。
いつのまにか「21世紀少年」にタイトルが変わっていた。
最後はバーチャルな世界と現実が入り混じった不思議な感覚だった。
少年時代の友人関係のトラウマ
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トラウマを宗教に昇華
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多くの信者を得、支持を拡大
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宗教団体を下地に政治団体へ展開
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権力の掌握
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世界掌握
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地球滅亡とトラウマの解消への希求
上記がこの漫画の心臓部だ。
昭和60年生まれの作者(浦沢直樹)が辿った時代設定の中で
日本の高度経済成長という原動力でこのシナリオを展開させていた。
国家というものが世界の中での重要度の拡大とうらはらに個人の
疎外感は多岐にわたっていった。現実にも、オウム真理教を始めとした
多くの新興宗教団体が隆盛し、政治にも関わり出し、国家転覆を画策
したことを思うと、まんざら、ムリムリとも言えない設定だ。
地球滅亡というとんでもない設定は、現実と自己の同一性が失われたら
同じことだとのレトリックなのだろう。救うのは、結局、シナリオを逆に
辿るしかなく、他者と自分の共通認識を確認することによりトラウマを
解消するしかないのだ。
強烈に自己撞着した破滅者の作り出したバーチャルなせ界の中に
入りこみ記憶を呼び覚ましていく作業が地球を救うてだてとなるのだ。
なぜ、僕はこの漫画に惹かれたのだろうか?
きっと、同じ土俵の上を歩いてきたのではないのだろうかと
気付き、振り返ってみたくなったからのように思う。

