場所は旧MIDシアター。
学生の卒業制作展というので、ちゃっちいものだと思っていたが
花道があって、モデルが闊歩し、照明、音響、映像を取り入れた本格的なものだった。
なぜ、そんなものに行ったのかというと、
娘の幼稚園からの友人S君が卒業生の作品展の前座として作品を披露することに
なり、娘がモデルとして参加することになったからだ。
S君と娘は付き合っているわけではなく、単なる幼馴染である。
娘は兎に角、背が高い。それで、白羽の矢が立ったわけだ。
彼女はこの2ヶ月ほど、日曜日になると、展示会に向け、採寸、仮縫い、モデル指導、
メイク指導とか忙しくしていた。昨日は本番。早朝から準備の為に出かけていった。
展示会は午後6時から。
会場に着くと、観客が結構大勢きていた。
入口でS君が待ち構えていて、
「お父さん、ちょっと過激なファッションです」と釘をさされる。
「場合によっては、暴れるぞ!」と少し脅し、挨拶を終えると、
リハーサルに急いで戻っていった。
・・・・・どんなファッションなのだ?不安になる・・・・。
ラウンジは観客で一杯。会場入りは準備中とのことで暫し待たされる。
S君のお母さんと挨拶したり、娘の友人が大勢来ていて挨拶して待つ。
会場内からはリハーサルがまだ終わらないようで防音扉からビートの利いた
凄い音響が漏れてきている。
いよいよ開場となり、席に座る。凄い音とスモークの煙が雰囲気を盛り上げている。
音響と照明が一斉に消え、アナウンスのあとファッションショーが始まった。
まず、前座の3年生からの作品披露。
6組目にS君の目が大写しにスクリーンに映し出され、娘らしきモデルが颯爽と歩いてくる。
いでたちは修道層のような灰色のロングコート。遅れて、もう一人のモデルが同じスタイルで
出てくる。フードにすっぽりと覆われたいるので娘かどうかよく解らない。
二人とも花道を足早に歩き、正面でコートを脱ぎ捨てると、黒皮のS系のビキニスタイル。
細いサングラスをかけているように見える。後で聞くと、帯状のアイシャドーとのことだった。
モノトーンで統一された中で二人の真っ赤な口紅が印象的だ。
これが過激な!か・・・・。
まあいいか。
3年生が終わり、暫し休憩後に卒業生の発表会。
どれも力作で、最後に各賞が発表され、終了。
彼ら彼女らは自分のイメージを色んな手段で表現しようとそれぞれで構成を考えたとのこと。
そのエネルギーとボキャブラリーの豊富さは僕たちの世代からは数段上のように思った。
馬鹿にできない。

