2006年04月13日

パッチギ

昨日、「パッチギ」を見た。
WOWOWで先日放映していたので録画していた。

井筒監督の作品は題名で見たくなる。
「ゲロッパ」「パッチギ」とインパクトが強い。
どちらも期待するほどのものではないが、悪くはない。
「パッチギ」は在日朝鮮人を扱った作品とは知っていたが、
作品のテーマである「イムジン川」には僕には苦い思い出がある。
高校時代にフォーククルセダーズで話題になった曲ではあるが
僕にとっては、文世光事件とラップしてしまう。

文世光は中学の同級のKなのだ。

当時、内ゲバが頻繁に起こっていて、大学で見かけなくなった
中学時代の友人と突如、街でバッタリと出会った。
地下の暗いジャズ喫茶に入って、あまり会話もなかったが
「K、凄いことしよったな・・・」とポツリと言う。
僕は何のことか解らなかった。
「何のこと?」と聞くと、「知らんのか?」と言って教えて
くれた。Kは韓国の朴大統領暗殺を企てた文世光本人だと。
衝撃を受けた。

中学当時、学校の成績が良かった僕は、Kとバカ遊びをしていると、
担任に職員室に呼び出しを食らい、何度も注意を受けた。
Kは身体が大きくて、柔道部だった。
温厚な性格だったが、正義感が強くて、気持ちの良い男だった。
ただ、売られた喧嘩は全て狩っていて、校内外でよく殴り合いの
場面を目にした。その時の、激しい息使い、肉の潰れるような「音」
を今でも思い出す。

文世光事件は衝撃的な事件で、TVの報道でも大きく扱っていた。
Kだと知らなかった僕は捕らえられた犯人の姿に哀れさを感じていた。
自殺防止の猿轡を嵌められ、後ろ手に縛られ、苦痛に歪めた顔と姿勢に
みじめなものを感じていた。
その当人がKと重なり合ったときは、目の前が真っ白になった。

事件以降、狼グループによる爆破事件が誘引され、また、今問題に
なっている拉致事件が頻発するようになったとのことである。

その時、バッタリと出会った同級生とはそれ以降会うことはなく
噂で、死んだということを後で知った。

文世光事件を扱った小説が世に出て、読んでみた。
どうも実際のKと結びつかない。
フィクションの部分が相当にあるように思った。
しかし、なぜKがそこまでの事件を起こしたのか・・未だに判らない。
彼が処刑される前に語ったという
「韓国に生まれたいれば、こんなことはしなかった」という言葉は
在日として生きた時間と空間に対する否定なのだろうか?
動物は生存のために他者を殺すが、人は思想で人を殺す。

「パッチギ」を見て、当時の風景が蘇ってきた。
posted by らまんちゃん at 18:01| 大阪 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
驚きました。
文世光が大阪出身の身近な人間だったとは!
事件自体は衝撃的でしたが、当時は自分の事で一杯で、事件の背景とかを、どの事件にも深く考えたことがなかったので、なんとなく、宇都宮の警官の拳銃だったから、東の人と思っていました。

ネット上の結構著名な映画評論で、”パッチギ”は、映画の出来不出来より、日本人が在日の主張を認めるという筋から、薦められないと書いてあったので、見る気がしません。

井筒和幸も、そういう主張をする以上、自分が在日(あるいは韓国系日本人)であることを明らかにすべきだと思います。でないと、悪質な工作活動でしょう。
Posted by まあ坊 at 2006年04月13日 20:13
やっぱり、文世光が近くにいた人物というのは、重いです。

”韓国に生まれていれば”発言は、総連に利用されなかったのにという意味ではないでしょうか。
Posted by まあ坊 at 2006年04月13日 21:17
今、調べたら拳銃は高津派出所から盗んだものとありました。
なんかと混同していたみたいです。
Posted by ま at 2006年04月13日 21:28
「韓国に・・・」の言葉はフィクションの部分が多いと思っている。
北への警戒感と反日感情を作り出したかったのでは?と。
今の韓国政府なら嫌というほど反日に利用するでしょうね?

ところで、井筒さんはそうなの?
Posted by ら・まんちゃん at 2006年04月14日 20:17
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