この劇場に行ったのは初めて、映画『靖国』上映で初めて知ったのだが、娘は知っていたので
コマーシャルに乗りにくそうな小品を結構やっているので有名な劇場のようだ。
第7というから、第1から第6まであると思っていたのだが、もっと高邁な由来があるようだ。
HPでは http://www.nanagei.com/access/access.html#map
「第七藝術」という言葉があるそうで、名づけ親はイタリアのR・カニュード(1879〜1923)。
彼は、音楽・舞踏・文学という「時間の芸術」と、建築・絵画・彫刻の「空間の芸術」をつなぐ
「第7番目の芸術」として、“映画”を定義づけそうだ。
一時、経営不振から閉鎖されていたのを、地元の支援で復活した劇場とのこと。
十三の歓楽街の耐震性の問題がありそうなビルの6階にある。
同じ階はボーリング場と同居している。
席数は数えたら98席。昨日は雨模様だったからか?館内は若干臭(匂)う。
昨日が『ジプシー・キャラバン』上映の最終日ということで、
友人が整理券を先にとっておいてくれた。
なんと、番号が2番だった。人気無い!
仕事を終え、急いで梅田からバスで十三に到着。19時過ぎからの上映なので暫し待つ。
館内では『実録・連合赤軍』を上映中。
さて、『ジプシー・キャラバン』
数カ国のジプシーが一同に集まり、アメリカツアーを敢行した6週間のドキュメント。
出演者は
タラフ・ドゥ・ハイドゥ−クス
エスマ
アントニオ・エル・ピパ・フラメンコ・アンサンブル
ファンファーラ・チョクルリ−ア
マハラジャ
という各国ではスターとしての存在のような一団だ。
映画は音楽的にじっくりと聞かせてくれるものではなかった。
ジプシー(ロマ)の悲しい歴史、虐げられた民族、悪の巣窟のようなジプシーの
イメージ等を払拭させ、平和的で愛に満ちた民族であるというのを、ツアーでの公演、
その道中のエピソード、 各国のジプシーたちの風俗をちりばめ
映像、音楽、インタビューで訴えていた。
しかし、僕とは文化を異にしているからか、どうも映画の意図には入り込めなかった。
『ゴット・ファーザー』の第三作で、ギリシャの暗殺者の兄弟が出ていたが、その像とダブって
見てしまっている自分を感じた。それが映画のいう間違ったイメージなのかもしれない。
しかし、後帰国、最年長のタラフのニコラエが死去し、その通夜、屋外でタラフのメンバーが
夜を徹して演奏を続けているシーンはおもわずぐっときた。
僕の発見としたら、マハラジャだった。
どこか、沖縄の音楽のような親しみのあるものだった。
インドがロマのルーツのようで、公演当初は遠く空間的にも時間的にも離れたフラメンコとは
違和感があったようだが、最後はピッタシとあっていた。