僕は用件があり、社長に頼んだ。
入札業者は当社を含めて3社だけ。結果は落札者が420万円、当社の値入が850万円。当社は2倍以上の差で見事に落ちた。遠方まで行って無駄足だった。そんなに値段差があるのが??
今日、友人から落札結果の詳細がネットで発表があったと連絡があり、見てみると、当社よりさらに上がいた。入札価格は2400万円強!
3社だけの入札だったようで当社は2番札ではないか!ひょっとしたら適正価格は当社だったのかもしれない。
落札した会社は、満足に業務完了出来るのだろうか?
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吉兆が廃業するらしい。
吉兆には個人的な恨みがある。
もう40年近くなる前の話だから、変質者扱いされるかもしれない。その頃、建築の学生で、一度、吉兆に訪れてみたかった。食事というより、内部空間に興味があったからだ。それで、高麗橋の本店にぶらっと行ってみて、昼食を食べたいと申し出た。肩までのロングヘヤーで、汚いジーパン姿だった。門番のようなおじいさんに、やんわりと断られた。予約でないと入れないとのことだった。慇懃無礼と言ったらいいのか、上から「おまえのようなものが来るところじゃない」と言われているような態度にムカッとした。それから恨んでいる。
社会人になって、初めて給料を貰ったとき、親父とその友人に食事をご馳走した。ロイヤルホテルの吉兆に行った。ここは予約が要らない。しかし、高かった!給料が殆ど無くなったように思う。また恨んでしまった。
今回の事態は「ブランド」には常に付きまとう事柄のように思う。僕の想像では、このような隠れ屋的な高級料理屋では、客に幻想を抱かせる術を持っているのだと思う。それは「技術」ともいえる。しかし、閉鎖された密室の中では「技術」を評価する基準が曖昧になる。黒も白となり、客もそれを一緒になって喝采する。文化の体を成していた時はそれでも通用するのだろう。「見立」や「好み」という言葉には、その境界上の緊張した世界観がある。しかし、一旦、足を踏み外し、資本の論理を入れ込んだ末路は今回の奈落しかなかったのだろうか。 「隠す」という日本的な高度な文化的方法もあったのではないかと思う。
気分的に「さまーみろ」だ。